これからの院内ネットセキュリティ

vol.91 ＜2018年8月2日配信＞
これからの院内ネットセキュリティ

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◇　MSSニュース　◇　vol.91　　2018年8月2日配信
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暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
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にご参加いただいたドクターの皆様　お問い合わせをいただいたドクターの皆様
へお送りしております。
皆様のお役に立てましたら幸いです。ぜひ、ご愛読ください。

■　これからの院内ネットセキュリティ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　文／株式会社シンクロイズム　大阪支店
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大歳貴子

クリニックに電子カルテが導入され始めた頃より、個人情報保護の観点からネットワ
ーク分離が行われるようになりました。

大きくは電子カルテやPACSなどの医療系情報「HIS系」と、インターネットに接続出
来る「情報系」の２つに分離する方法が取られています。このそれぞれに厚生労働省
のガイドラインがあり、最低限分離されていることが、絶対必要となります。

まず、この事を知らずに開業することはとても危険な事なのです。

最近では、電子カルテシステムで取り扱われている個人情報、身体的な情報や過去の
病歴など、変更出来ない医療記録などはサイバー犯罪者の間で価値の高い情報として
取引されており、医療システムはサイバー犯罪の標的の１つとなっているのも事実で
す。

こちらの「HIS系」に適用されるセキュリティの為の厚生労働省ガイドライン「医療
情報システムの安全管理に関するガイドライン」があり、そのガイドライン自体には
罰則が有るわけでは無いですが、守っていなくて、万が一情報漏洩事故などが起きた
場合『想定外の攻撃でした。』では通用しません。まずは「HIS系」を完全にインタ
ーネットから切り離すことで一定のセキュリティ対策となるのは事実です。

しかし、サイバー攻撃や院内でのコンピューター利用の増加を背景に、単にインター
ネットから切り離せば安心という時代ではなくなってきたのです。「HIS系」も「情
報系」も各コンピューターにセキュリティ対策が必要なのです。なぜならば、ウィル
スなどは簡単にコンピューターの入口までは侵入出来てしまうからです。

こういう背景のもと、最近ではドクターのセキュリティに対する意識が高まり、UTM
（総合脅威管理システム）の導入を検討される医療機関が増えてきているのかもしれ
ません。

今一度、院内全てのコンピューターがどの様に利用され、どの様に繋がっているのか
確認される事をお勧め致します。

■　編集後記
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ドクターのセキュリティ意識のレベル向上はもちろんですが、既存のクリニック、開
業に関わる全ての方々の意識レベルも上げていかないと間違った知識で伝えてしま
い、後々困るのはドクター、最後にはドクターを頼って来られた患者さんなのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の「MSSニュース」も宜しくお願いいたします。

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