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誤嚥性肺炎

vol.113 <2020年6月4日配信>
誤嚥性肺炎

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◇ MSSニュース ◇ vol.113  2020年6月4日配信
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暑さが日ごとに増してまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
このメルマガは、一般社団法人メディカルスタディ協会(以下MSS)主催のセミナー
にご参加いただいたドクターの皆様 お問い合わせをいただいたドクターの皆様
へお送りしております。
皆様のお役に立てましたら幸いです。ぜひ、ご愛読ください。

■ 誤嚥性肺炎
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                         文/フィンガルリンク株式会社
                                   納谷英紀

高齢者の肺炎で「誤嚥性肺炎」はよく聞く言葉だと思います。寝たきりの方や介護を
受けられる方に多い肺炎と思われがちですが、健康な方でも、加齢による嚥下機能の
低下により、肺炎にかかるリスクは高くなります。
加齢による嚥下機能の低下も、肺炎のリスクのひとつです。

【誤嚥性肺炎の割合】
60代以降になると入院をともなう肺炎の50%以上が誤嚥性肺炎であるといわれていま
す。
また、この誤嚥性肺炎は加齢とともに増加していきます。

また、20歳以上を対象とした「年齢・加齢に対する考え方に関する意識調査」におい
ても、「70歳以上」が48.7%で最も多く、次いで「65歳以上」が18.5%、「75歳以上」
が12.9%となっており、両調査から、年齢に関わらず、全体の7割前後の人が「70歳
以上」を「高齢者」と認識していることがわかる。

誤嚥により細菌が肺に入り込み、飲食物や唾液などを飲み込む動作を「嚥下(えん
げ)」と言います。
高齢になると嚥下の機能が低下して、本来なら食道から胃へと送られるものが誤って
気道の一部である気管に入ってしまうことがあります。これが「誤嚥(ごえん)」で
す。

このとき、唾液や胃液とともに細菌が肺に入り込んでしまうことによって引き起こさ
れるのを「誤嚥性肺炎」といい、65歳以上の方がかかりやすい肺炎のひとつです。誤
って気道に入りそうになった時に、咳反射で排出する力が弱ってくることも、誤嚥を
招き細菌が肺に入り込む原因のひとつです。

【睡眠時の誤嚥】

食事のとき、飲食物などが気道に入ればむせてしまいます。
これは本人や周囲の人も気づく「顕性誤嚥」と呼ばれます。
しかし、気づかないうちに気道に入ってしまう「不顕性誤嚥」には注意が必要です。
なぜならば、食事のときは問題なく飲み込めていても、眠っているときなど、知らな
い間に鼻、のど、口腔内の分泌物の誤嚥を繰り返していることがあるからです。
加齢とともに喉頭の位置が下がり飲み込む力が弱まったり、異物に対する上気道の反
射(せきやくしゃみなど)が弱まったり、あるいは睡眠薬や鎮痛薬、向精神薬などの
使用で嚥下反射の機能が低下することによって不顕性誤嚥が生じます。
介護状態で寝たきりの方などはもちろん注意が必要ですが、普段健康に過ごしている
方でも、嚥下障害を持っている可能性があるため、誤嚥への対策をとることが大切で
す。

悪性新生物<腫瘍>27.4% 心疾患(高血圧性を除く)15.3% 老衰8.0%
脳血管疾患肺炎 7.9% 肺炎6.9% 不慮の事故3.0% 誤嚥性肺炎2.8% 
腎不全1.9%血管性及び詳細不明の認知症1.5%自殺1.5%その他23.6% 

誤嚥性肺炎を予防するには

睡眠中の誤嚥によって発症する肺炎を予防する最も簡単な方法は、睡眠時に頭の位置
を少し上げておくことです。
下あごの位置を嚥下しやすくすることにより不用意な誤嚥は避けられます。

角度を変えられるベッドがない場合でもクッションなどで代用が可能で、10~30度く
らいの角度を保つようにして睡眠をとられるほうが良いみたいです。

嚥下機能は使わないと退化してしまうので、意識し訓練することが大切ですが、日常
生活の中で声を出して意識的に会話することも嚥下機能の回復となります。

また適度な湿度や温度が保たれている口の中は、肺炎の原因となる細菌が繁殖しやす
いため、口腔内を常に清潔に保つことが大切です。それにより、誤嚥の際の細菌を身
体に取り込んでしまう量を減らすことが可能です。
その他、感染を助長する脱水への対策なども重要です。

■ 編集後記
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義理の母が昨年秋に急に食欲が無くなり、今まででは考えられないぐらい元気が無く
なりました。
人間良く食べれるうちは【幸せ】と言いますが、一つの健康バロメータでありますの
で注意していきたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の「MSSニュース」も宜しくお願いいたします。

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MSS関西では毎月第2木曜日に定例会を開催しております。

◆6月度定例会中止のお知らせ

 6月11日に予定しておりました、6月度定例会に関しましては、
  昨今の新型コロナウィルスの拡散防止の観点から自粛する事にしました。
  尚、予定しておりました、稲田講師による
  「重心障がい者の地域生活について」は延期、
  内容を3月度に予定しておりました、坂講師による
  「仕事で使えるSDGs」に変更し、
  収録による動画配信を予定しております。
  配信方法等に関しましては、追ってご連絡致しますので
  お待ち頂きます様お願い申し上げます。

 何卒、ご理解・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

 又、6月以降の定例会開催の可否につきましては、事務局に於いて協議を重ねてま
  いります。
  方向性につきましては、順次、配信して参りますので、しばらくお時間を頂戴し
  ます。
  併せて、ホームページ等にも情報を発信して行きますので、ご確認の程、お願い
  致します。

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【MSSニュース】

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